SNOW DE SMOW(スノウで住もう)福井の冬って他県から見るとどーなの?

みなさんこんにちは! 福井の冬もこれから本番を迎えますね。2018年2月は大雪で大変でした。記録的な豪雪として全国ニュースにもなりました。
そこで、今回は他県出身の福大生たちに、地元と福井の冬の生活の違いなどを、降雪量にスポットをあてて取材してみました。

福井の冬って他県から見るとどーなの?

北海道

  • 奈良 健一郎さん (北海道出身)
  • 国際地域学部 国際地域学科3年

除雪前

除雪後

北海道と福井の雪質が全然違う!

福井で初めて冬を過ごして驚いたのは雪がビチャビチャで歩きにくかったことです。福井の冬は湿度が高く雪の水分量が多いため、雪が降っているときに傘を差さなければ服が濡れてしまうので驚きました。それに対して北海道は梅雨もなく冬の湿度も低めなので、雪もふわふわで服についても手で払うとさらさら落ちていきます。

福井の除雪はマイペース…

除雪の質とスピード感が違うと思いました。北海道では朝の3時から除雪が始まり、小さい町にも除雪車が入り込んで雪をかっさらっていくので、通勤・通学の時間には道路は綺麗に除雪されています。それに対して福井は、少し幅の狭い道だと、除雪が丁寧にされていなくてガタガタだったり、通勤ラッシュに除雪が間に合っていなかったりしていたと思います。

山道でクロスカントリー

北海道では公園や山の付近の道路でクロスカントリースキー(歩くスキー)をしている人をよく見かけました。また、地元の多くの学校ではスキーかスケートの授業があります。僕も子どもの頃は、スキージャンプをして遊んでいました。

北海道の冬にこたつはいらない!

【丹前】tanzen|丹前は全国の温泉宿でも定番だった、昔ながらの綿入れの和服。北海道では湯冷め防止や寒さ対策に使われ、いつも寝る時に着ています。北海道の家の造りは暖房用ボイラーを設置したセントラルヒーティングが主流で、完全に対冬用に作られているので、室内なら冬でも半袖短パンで過ごせてしまいます。福井で借りているアパートには壁暖も床暖もなく、初めて福井で冬を越したときはそのあまりの寒さに生まれて初めてこたつを買いました。
なかなか使い心地は良かったですが、やはり防寒対策がしっかりしている北海道の家では必要ないと思います。また、北海道には一人に一着『丹前(たんぜん)』という防寒グッズもあります。

新潟県

  • 井川 美果さん(新潟県出身)
  • 工学部 建築・都市環境工学科2年

福井の冬でもへっちゃら。新潟だってたくさん降ります!

わたしの地元の新潟県は雪深く、福井の大雪でもあまりびっくりすることはありませんでした。新潟の方が降雪量は多く、除雪の際も大雪を見越して動いているので、地域の学校が休校になることはそうそうありません。(笑)
福井では、除雪でできた雪山でソリをしたり、かまくらを作ったりしました。本当は除雪の雪山で遊んではいけないと教えられていましたが、しっかりと踏み固められていれば大丈夫!?と言う気持ちで遊びました。

福井県

埋もれちゃいました♥

福井豪雪 市内でも積雪量147センチ!

福井は北陸の雪国として有名ですが、2018年2月は記録的な豪雪になりましたね(+_+)
中心部の福井市では積雪が147センチメートルにまで至りました。130センチを超えたのは1981年の「五六豪雪」以来37年ぶりで、例年の3倍以上だったそうです。実際、朝起きたら雪が積もりすぎていて家から出られないという人も多くいました。雪かきをして後ろを向けばもうすでに積もっているなんてことも…。雪に慣れている福井県民でも大変な思いをしました。また、大学ではちょうど期末試験期間と重なり、日程が前後する事態になりました。

【簀子】sunoko|収納している布団などの家具の下に敷くことで通気性を確保し、カビの発生を防いでくれるアイテムです。

雪に埋もれる福井大学

東京都

  • 加藤 大典さん(東京都出身)
  • 工学部 機械・システム工学科2年

東京のおしゃれな冬★

福井の交通は雪に強い!

福井の公共交通機関の雪対策に驚きました。例えば、えちぜん鉄道は線路に積もった雪を除雪するラッセル車が走って、積雪があってもダイヤが乱れることが少ないように感じます。そもそも東京では雪が積もるのが5年に1度ほどで、積雪の影響は大きく、運休になることも少なくありません。また道路上でも融雪のためのスプリンクラーがあり、雪国でかつ車社会が発達した福井ならではの光景です。

加湿器いらずの福井の冬

福井の冬は乾燥することがなく、東京で冬にいつも使っていた加湿器の出番はありません。冬に顔が痛くなることも少なくなりました。ただ気温は福井のほうが低く感じます。そんな時は厚手のコートで寒さをしのぐのが良いと思います。

山口県

  • 橘 武彦さん(山口県出身)
  • 教育学部 学校教育課程2年

山口ではできなかった雪ダイブが福井ならできる!

福井の雪と比べると、山口の雪は軽いように感じました。山口ではそもそも積もる日自体が少ないです。福井の冬の第一印象は”じめじめして寒い”ということ。はじめは憂鬱になって死ぬ思いでした。しかし、どこへ行くにも雪があり、ただ道を歩くだけでも楽しかったのは意外でした。福井に来てから、駐車場などの雪かきを手伝うという経験もできました。深く積もった雪にダイビングするのは福井の冬の楽しみのひとつです。

沖縄県

  • 大見謝 恒宙さん(沖縄県出身)
  • 大学院工学研究科 博士前期課程 材料開発工学専攻1年

沖縄の冬は福井の春!

2018年2月は雪が自分の身長より高く積もって帰れなくなり、大学で寝ることもありました。
沖縄の冬は気温が福井の春や秋ぐらい。1月でも梅の花が咲きます(写真参照)。でも、島なので風が強く気温より寒く感じます。沖縄の冬服はウィンドブレーカーなど風を防ぐものがあれば十分です。沖縄で白い息が出ることは珍しく、小学生のときはゴジラごっこをして盛り上がりました。

沖縄の冬

【長靴】nagagutsu|普通の長靴ではありません!履き口を絞れる長靴です。福井では普通の長靴だと雪が入ってしまいます。