福井大学と東京大学は9月1日から文部科学省のエントランスで「たたみ一畳分の装置で素粒子に迫る」と題した企画展示をします。実際に研究で使用している装置の展示を行い、9月9日にはこの研究成果を紹介するイベントを開催します。
素粒子物理学の実験には、欧州合同原子核研究機関(CERN)のような大型加速器が用いられることが通例ですが、共同研究チームは「ジャイロトロン」という装置と、東京大学の「電磁波共振器とポジトロニウムの発生装置」を組み合わせた、たたみ一畳分のコンパクトな装置を開発しました。その大きさは、山手線一周分(27キロ)の加速器に対し、約3500万分の1のサイズです。
最新のジャイロトロンを用いて初めて可能になる遠赤外領域の先進的研究について、福井大学遠赤外領域開発研究センター 出原 敏孝特任教授、アイデアに富んだ素粒子研究の実験について東京大学理学系研究科 浅井 祥仁教授が説明します。東京大学理学系研究科 横山 広美准教授が、今回の研究成果をわかりやすくナビゲートします。
パネル展示場所:文科省エントランス
期間:9月1日(月)~10月21日(金)
9月9日(金)14:00~15:00 ※終了後、展示中の実機にて説明あり
場所:文部科学省 旧庁舎3階 情報ひろば
東京大学理学系研究科
准教授 横山 広美
現代科学論の研究を進めながら、東京大学広報戦略部門・広報戦略企画室 副室長も務める。