このたび眞弓光文前学長の後任として学長に就任致しました。大学を取り巻く厳しい状況の中ですが、学内外の叡知を結集し、難局を乗り切りたいと考えております。
まずは三年前より四学部体制となった本学で、高度専門職業人の育成、世界的研究拠点の形成、地域社会作りへの貢献を中心とするグローバル化社会における本学の使命を達成すべく尽力致します。
また各学部で代表的なとがった部分である教職大学院,原子力研究やファイバー工学,分子イメージングと子どものこころの発達研究,地域のグローカル拠点の形成,県内医療の最後の砦的セーフティネット構築を推進していく所存です。そのために若手も含む優秀な人材の活用と、国からの予算の削減をカバーする外部資金の確保に尽力致します。
あわせて少子高齢化の時代におけるソサエティ5.0に対応可能な人材育成に向け大学院の強化、特にリカレント教育を含む充実化を図りたいと思います。今、福井県に存在する大学生,院生1万人のうち約5000名が本学に在籍しています。この若い力を本県より失うわけには参りません。この若い力を益々活性化し、福井大学生としての自覚とプライドを持って頂き、地域を支える人材に育成するため、本学のステークホルダーの方々(財界,行政,医療界,教育界,政界,OB・OG)との連携を強め、大学力の強化に尽力致しますので、どうかよろしくお願い申し上げます。