福井大学は、産学官が連携して人生100年時代を支える多様な学びの機会を提供する『学びの母港』構築を目指し、その一つとして、地域事情に配慮した新たなリカレント教育を開始しました。
企業対象の学び直しは、対象年齢層やニーズが多様であることから、本学の卒業生経営者で構成する「同窓経営者の会」と協働で、ほぼ1年をかけて調査。県の経済戦略も踏まえ、教える側・受ける側が共同で教育プログラムを検討し、『デジタル化・DX実践講座』(全10回)と『企業のグローバル化とマネジメント講座』(全7回)を5月からスタートさせました。
特に、デジタル化・DXは、どう取り組んで良いか分からないという声が多く、まずは、県内IT企業ショールームでのテレワーク体験後、企業内で解消したい業務課題をワークショップで収集し、講師も、会員企業の優秀なシステム・エンジニアと工学部教員がタッグを組むなど、より現場の実態に即した学びが可能になりました。
『企業のグローバル化とマネジメント講座』では6月から、本学の専門職大学院国際地域マネジメント研究科の実務家教員等が講師となり、海外展開時のリスク管理やマーケティング戦略に関する実践的な学びを提供しています。
両講座とも、対面授業を基本に、受講生の希望に配慮してオンラインも併用。県内外から、定員を超える28名が受講し、連携する福井県から財政的な支援も受けています。
また、本学では、以前から開講している生涯学習市民開放プログラムのフリーコースに加え、特定のテーマで体系化された教育プログラムも本年度から開始しており、これらリカレント教育を推進するため、リカレント教育推進本部を5月に立ち上げている。