福井大学附属図書館は11月26日、令和2年度国立大学図書館協会東海北陸地区助成事業研修会「魅力ある講習会企画のノウハウを身につけよう~ピンとこんなーと言わせない!」を開催しました。コロナ禍により初めてオンラインに切り替え実施した結果、研修会には開催地区を超えた全国から61名が参加しました。
基調講演では、中央大学の梅澤貴典氏から「コロナ禍で学ぶ大学生の知的好奇心に火をつける学習ガイダンス実践法」と題して、コロナ禍での対面講習ができなくなった今を契機ととらえ、「なぜ学ぶのか」に焦点を置きながら、図書館の機能を中心にガイダンスを組み立てていくことの重要性が述べられました。
つづく、事例発表では、滋賀医科大学附属図書館の藤村三枝氏から他部署との連携、講師探しなど学内外への積極的なアプローチについて、千葉大学附属図書館の飯塚亜子氏、米田菜穂氏から『15-minute Session!』と題した選択可能な3~4セッションで構成する講習会、Adobeワークショップといったバラエティー豊かな取り組みと心構えについて紹介がありました。
また、オンライン研修ながらアウトプットと交流の場を設け、バーチャルでのグループ討議を取り入れました。参加者同士による自館の窮状・工夫点など活発に意見が交わされました。
研修後のアンケートでは、「自分たちの活動にも火がついた」、「受講者の気持ちに気付かされた」といった講義の感想とともに、「初めて他地区の研修会に参加でき交流が深まった」といったグループ討議への反響も大きく、多方面において実りある研修会となりました。