福井大学医学部附属病院は8月7日と8日、原子力災害に備えた特殊な装備の災害用テントを設置し、稼働させる訓練を行いました。
福井県が、原子力災害拠点病院として同病院に配備した「陰圧式エアーテント」と「除染エアーテント及び除染用排水除水装置」の2基で、DMAT隊員となる医師、看護師、放射線技師らがテントの設置から運営、解体まで実際に体験しました。放射線物質が環境に放出されないよう、テント内の気圧を大気圧より小さくする「陰圧式エアーテント」の設置では、ポイントとなるテントの密閉の状態をチェック。「除染エアーテント」では、避難者が脱衣、シャワーによる洗浄など除染の手順がスムーズに行えるようテント内の間仕切りと動線を確認し、排水除水装置の操作、排水ホースの脱着など、細かい作業まで行いました。
初めての訓練で想定の難しさなどがあり有意義な試みとなりました。原子力災害にとどまらず、同病院では今後も災害に強い安心・安全な医療拠点であり続けるため訓練を重ねていきます。