福井大学医学部附属病院は11月3日、臨床教育研修センターと福井メディカルシミュレーションセンターで、医師、看護師の現場対応力を磨く実践研修「メディカルラリー」を開催しました。
この研修は、平成21年に同附属病院の救急部が中心となりスタートさせたもので、患者急変時における医療者の対応能力の向上及びチーム医療の向上を目的として毎年実施しています。今年から福井県の助成を受け、県内5病院の5チームを含む20チームが参加しました。
医師1名と看護師3名でチームを組み、指定されたブースへ出動。特殊メークをした模擬患者がシナリオに沿って様々な設定で実際の現場さながらの演技をし、それに対して各チームは状況判断、急変対応時の診察や処置・記録を行いました。用意されたいくつかのブースを順番に回り、ジャッジが評価・採点し、その総合得点で順位を競いました。シナリオ内容も毎回工夫し、災害現場でのトリアージなど緊急時の初期対応を問うシナリオもあり、各チームとも真剣に取り組みました。
研修終了後の表彰式では、優勝、準優勝のほかに個性的なユニフォームで揃えたチームに贈るコスプレ賞もあり、楽しみながらも有意義な研修となりました。